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今日のお品書き(2011-10-03)

NHKはコマーシャルを放送できないことになっているが、実際問題として番組紹介に名を借りた自社番組のコマーシャルは大量に流している。ドラマ出演者が一同に集まり、笑顔と共に番組名を叫ぶというのは、視聴体験という観点からすればコマーシャル以外の何物でもない。

そうやって受信料で作られたコンテンツは、視聴者が共有する形で公開されるのではなく、NHKエンタープライズに代表される関連企業を通じて販売される。グッズなど関連商品も然りだ。「どーもくん」と「うさじい」は、視聴者が支払った受信料で作られたキャラクターであり、受信料に支えられる放送によって人口に膾炙(かいしゃ)した。とするならキャラクターは本来パブリックドメインであるべきだが、NHKはがっちり著作権を握ってキャラクタービジネスを展開している。

番組が国民の記憶という共有財産ならば、ネット配信のNHKオンデマンドは本来無料であるべきだろう。少なくとも受信契約をしているならば無料で見ることができてしかるべきだ。ところがNHKオンデマンドは有料である。

教育専門チャンネルとして免許を取得したNHK教育テレビジョンは、今年の6月1日から「NHK Eテレ」と改称し、「教育」の文字が消えた。NHKの意図は明らかだ。「もう1つの総合チャンネル」が欲しいのである。しかし、教育という役割を公共放送が担う必要がなくなったのならば、本来は免許を返上するのが公共放送としての筋ではないだろうか。実際、Eテレの番組編成では教育系の番組が徐々に減っている。「子供向け」を標榜したアニメーションなど娯楽番組の放送も増えた。自社製作番組も減って多くが関連会社のNHKエデュケーショナルを経由した外注となっており、民放との差はなくなりつつある。

この現状のどのあたりが「公共放送として妥当」なのか、私には理解できない。

共時性と通時性――公共放送としてのNHKの未来 2011年10月3日 (via nandato)